たまごは完全食品?!

「たまご」は、栄養学の観点から見ても「完全食品」と呼ばれているように、人間の体に必要な栄養素をまんべんなく含んでいる優れた食品です。たった1種類の食材でこれだけ栄養的に豊富な食品は「たまご」を除くと、やはり「完全食品」と言われている「牛乳」以外には見当たりません。
 
 
「たまご」は「ヒヨコ」が成長するために必要な「栄養成分」をすべて持ち合わせている、文字どおりの「完全栄養食品」です。「たまご」は「ヒヨコ」になるまでの間、他の「栄養素」を外部から取り込むことなく、温めるだけで、それ自身で成長して誕生します。まさに「生命誕生のカプセル」なのです。
 
 
「たまご」の栄養成分には「ヒヨコ」の、「脳」「神経」「全身の細胞」を造るのに必要な、「脂質類」と「タンパク質」が充分に含まれています。また、「ヒヨコ」の「骨格づくり」に必要な、「カルシウム」と「リン」も豊富です。

たまご 主な成分について


「たまご」には、「認知症」や「老化」の防止に効果があるとされる、「卵黄コリン」という成分も含まれています。また、「卵黄」についている「白いヒモ」のような「カラザ」と呼ばれる部分には、「シァル酸」という「抗がん物質」が含まれていることも分かっています。このように、「たまご」は、生物にとって大切な栄養を豊富に含んだ食品なのです。「たまご」は「生命誕生のカプセル」であるとともに、「栄養のカプセル」でもあるわけです。たまごは本当にスーパーフードだと僕は思います。

卵が完全食品と呼ばれるゆえん

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「たまご」には、「ヒヨコ」をかえすまでに必要な栄養素が、すべて備わっています。温めると、外からは「酸素」を補給するだけで「カラ」の中では着々と生命化が進み、やがて「カラ」を割って1つの命が生まれます。
 
 
考えてみれば、この生命誕生のメカニズムは実によく出来ています。栄養学の知識などをもたなかった昔の人々も「親鶏」が温めるだけ「ヒナ」が帰る様子を見て、「たまご」の不思議な生命力に注目し「活力を与えてくれる食べもの」として、古くから食用にしていました。そして現代、栄養学が普及し、成分分析によって「『ヒヨコ』にとって必要なすべての栄養素がバランスよく含まれている」ことが分かってからは、「たまご」は「完全栄養食品」として高く評価されてきました。
 
 
分析の結果、「たまご」内の「タンパク質」を構成する「アミノ酸バランス」 (「タンパク質」の組成バランス)は、生物の体を構成している「筋肉」の「アミノ酸バランス」に、きわめて近いことが分かっています。
 
 
「栄養素」として重要な「タンパク質」を形成しているのば「約20種類」の「アミノ酸」です。このうち、人間の体内では合成できない「9種類」を、「必須アミノ酸」と呼んでいます。この「必須アミノ酸」は体内で合成できないため、必ず外部(食べ物)から摂取する必要があるのです。
 
 
これがないと、「タンパク質の合成」が妨げられ、「生命活動の維持」(「発育」「成長」 「体の維持」)ができなくなってしまいます。9種類の「必須アミノ酸」とは「トリプトファン」「ロイシン」「リジン」「イソロイシン」「バリン」「スレオニン」「フェニルアラニン」「メチオニン」「ヒスチジン」です。このうち、「ヒスチジン」は幼児などの「成長期」にだけ必要なものであり、1985年に「必須アミノ酸」として加わりました。
 
 
「良質なタンパク質」とはこの「必須アミノ酸」をまんべんなく含んだものを言います。そして、この理想的な「アミノ酸」の割合をもっている食品こそが、「たまご」なのです。「たまご」は、「9種類」の「必須アミノ酸」をバランスよく含む、すぼらしい食品です。この「アミノ酸バランス」によって「タンパク質」の品質を評価する指標として、「プロテイン・スコア」と言うものがあります。よく耳にする「プロテイン」 (Protein)とは、 「タンパク質」のことです。そして、「たまご」は、この「プロテイン・スコア」が満点の「100」なのです。「たまご」が、いかにすぼらしい食品であるか、分かると思います。

アミノ酸の働きについて

「タンパク質」と「アミノ酸」の研究が進むにつれて、各「アミノ酸」がさまざまな働きをもっていることが分かってきました。これまであまり注目されていなかった「非必須アミノ酸」にも重要な働きがあることが解明されており、「アミノ酸」の「生体機能」に関心が集まっています。私たちの体は「アミノ酸」が欠乏すると、「免疫力の低下」「疲労の増加」「肌荒れ」などをはじめ、多くの「健康障害」を起こします。
 
 
不規則になりがちな現代人の食生活の中で、「アミノ酸」パワーのある「たまご」は、不可欠な食品と言えるのではないでしょうか。

たまご掛けごほんは理にかなっている

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日本ならでは、という食文化の1つに、「たまご掛けごほん」があります。「ごはん」 (お米)の「タンパク質」には2つの「必須アミノ酸」-「リジン」と「スレオニン」が不足していますが、「たまご」は、これを補ってくれます。「アミノ酸」は不足分が補われると、その栄養価がぐんと高まります。
 
 
ですから、「ごはん」に「たまご料理」という献立にすれば補足効果によって、よりいっそう栄養価が高まるのです。昔からエネルギー源を「お米」から得ていた日本人にとって、「たまご」は大変好ましい食品と言えるでしょう。温かい味噌汁の中に「たまご」を落とす、あるいは「生たまご」を「ごほん」にかけるという、単純きわまりない食べ方も、栄養学的に見れば大変理に適っているわけです。

薬として注目されている卵

「卵白」には「風邪薬」の素にもなっている「リゾチーム」という溶菌作用のある成分が含まれています、これが「細菌」をやっつけてくれます。また「卵黄」は、ギリシャ語で「レシトース」 (Lekithos)と呼ばれ、「約14%」の「タンパク質」と、「29%」の「脂質」、そして「ビタミン」や「ミネラル」を多く含んでいます。
 
 
この「卵黄脂質」のうちの「30%」は「リン脂質」と呼ばれる「脂質」の一種で「脳」「神経組織」「細胞膜」などの構造の一部を成す、きわめて重要な物質なのです。近年、この「リン脂質」は「認知症や老化などを防止する」という研究が進み、注目されています。このようにたまごは何から何まですばらしい食品として近年注目を集めています。
 
 
また「リン脂質」の中で特に重要な成分が「コリン」 (ホスプアチジルコリン)で「記憶」や「学習」に強く関係している神経伝達物質「アセチルコル」のもとになる物質です。この物質は「卵黄」に含まれている「コリン」であることから、「卵黄コリン」と呼ばれています。
 
 
神経伝達物質の「アセチルコリン」は記憶に深い関わりをもち、「アルツハイマー病」の脳内で著しく不足していることが、研究によって分かっています。また、この「コリン」は人間の体内ではほとんど合成できないため、食べ物から取り入れるしかなく、「ビタミンB12」と一緒に摂取すると効果が高いことも分かりました。

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