なぜいつもたまごは安い?

「たまごの価格」は以前書いた記事『たまごの価格』の推移」でも示したように、30年以上ほとんど変わっておらず、むしろ、安くさえなっています。これが、「物価の優等生」と呼ばれる所以です。しかし、「エサ代」 (特に「鶏」の主食である「トウモロコシ」)や「人件費」が上がっているのに、なぜ「価格の上昇」が起こらないのでしょうか。
 
 
それば「養鶏技術」の発達によって、非常に効率の良い生産が可能となったからなのです。現在、いちばん多く用いられている「採卵鶏」の飼育方法は、「ケージ飼い」と言うものです。「ケージ」 (cage)とは「カゴ」のことで横にたくさんつながった「カゴ」に「鶏」を入れて飼っています。この「カゴ」は、「多段式」にすることによって、容易に「飼養羽数」を増やすことができます。
 
 
このため、逆に、「生産過剰」にもなりやすいという欠点もあります(「鶏舎」によってはl棟当たり、「2万5千羽」以上の「鶏」が飼育されている「養鶏場」もある)。平成24年2月時点で「農林水産省統計情報部」が「畜産統計」として集計した全国の「採卵鶏飼養戸数」 (「たまごの生産」を目的とした「養鶏場」の数)は、 「2,810戸」です。
 
 
平成15年は「4,340戸」だったので9年間で「1,530戸」も減少したことになります。これと比較して、全国の「採卵鶏飼養羽数」 (「たまごの生産」を目的として飼育している「鶏」の数)ば平成24年は「174,949千羽」です。平成15年は「176,049千羽」だったので「飼養羽数」自体は、ほとんど変わっていないことになります。

飼養戸数は減少しているのに・・・

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「飼養戸数」が激減しているにもかかわらず、「飼養羽数」が変わらないということが何を意味するかというと・・・1つの「養鶏場」で飼われている「鶏の数」が増加している”ということに、ほかなりません。つまり、膨大な数の「鶏」を飼育する、「大規模養鶏場」が増えていることを示しているのです。
 
 
近代化された最新の「大規模養鶏場」では、「エサ」を「ロボットアーム」が自動的に分配したり、産み落とされた「たまご」を「ベルトコンベア」で自動的に集めるなど生産を「自動化」 「効率化」しており、養鶏作業がほとんど「無人化」されているのです。このような「高効率化の生産」と「無人化による人件費の削減」によって、低コストでの「たまごの生産」が可能になっているのです。
 
 
しかし、このような「大規模養鶏場」ではない中小の「個人経営養鶏場」では、苦しい経営を余儀なくされているのも事実です。しかし、私たち消費者にとって、「安い」ということは歓迎すべきことですね。栄養価が高くおいしい「たまご」を、日本の「たまご業界」発展のためにも、もっと食べたいものです。

世界と日本のたまごの価格を比較


日本では「物価の優等生」と言われ、安価な「たまご」ですが、ここでは海外の「たまごの価格」と日本のたまごの価格を比較してみましょう!表を見ていただければ一目瞭然ですが、日本の卵は「安全で新鮮 しかも価格も安い」と本当に優秀です。しかも栄養たっぷり!日本人は卵好きが多いですし、本当に安くて栄養が豊富で新鮮なたまごが身近にある日本はすばらしいの一言だと思います。

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