たまごはコレステロールが高い!?

「たまご」(鶏卵)の「コレステロール」の含有量は、ご存知の方も多いと思いますが比較的多く、「全卵100g」中に「420mg」あり、そのほとんどは「卵黄」中に含まれています。そのうち、「約84% 」は「フリーのコレステロール」で、残り「16% 」は「エステル型のコレステロール」です。
 
 
「鶏卵」の「コレステロール含有量」はほぼ一定であり、「飼料」(鶏のエサ)の影響を受けることは少ないとされています。「鶏卵」の「コレステロール」の一部は、「魚粉」などの「動物性飼料」由来のものですが、残りは「卵黄」が出来るときに「鶏」の体内で合成されたものです。

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そもそもコレステロールとは?

では、「コレステロール」とは、そもそも何でしょうか。「コレステロール」は、「動物」だけに存在する「脂肪」の一種で、「人」の「からだ」全体における「コレステロール」の総量は、成人で「約140~160g」あります。「コレステロール」は「脂質」の一種で、「人」をはじめ、「動物」が生きていく上で不可欠な栄養索です。
 
 
とかく悪者扱いされる「コレステロール」ですが、「細胞膜」を作る上で重要な材料であり、「脂肪」の消化に必要な「胆汁酸」や、「性ホルモン」の原料にもなっています。「乳児用」の「粉ミルク」には、わざわざ「コレステロール」が加えられていることからも、人体にとって非常に大切な成分であることが分かります。

「コレステロール」は、「細胞膜」の主要成分の1つであり、ヒトの体内のあらゆる臓器に存在しています。「脳」「脊髄 「血液」など人体の重要な組織に、比較的高濃度に保有されています。
 
 
私たちは、一日に「約100~400mg」の「コレステロール」を、「食物」から摂取しています。じつは「コレステロール」は「食物」から摂取される以外に、「体内」でも作り出されているのです。人の「コレステロール」は一日に必要な量の「約80%」が、「肝臓」をはじめとする「体内」で作られ、これに「食事」由来のもの(「食物」から摂取されるもの) 「約20%」が加わったのが総量だと考えられています。つまり、「食物から摂取する量」に対し、「体内で合成される量」は「約4倍」だと言うことになります。
 
 
「コレステロール」は人間にとって重要な栄養素の1つです。ところが、一般には、人体の健康を損なう物質だと誤解している人が多く、 「生命を維持するための重要な物質」であることを理解している人は少ないのではないでしょうか。たしかに、「血中コレステロール濃度」が異常に高いと、健康上問題があり、「動脈硬化」が進行したり、「血管障害」 「心筋梗塞」の原因になることもあります。
 
 
しかし、逆に、「コレステロール」が少なすぎても、人の健康に支障をきたすのです。「コレステロール」の少ない人は、「肺炎」や「結核」などの「感染症」にかかりやすくなったり、「血管壁」が弱くなって「脳卒中」が起こりやすくなる、と言われています。
 
 
つまり、「血中コレステロール濃度」は「高すぎ」ても「低すぎ」ても問題があるということです。「血中コレステロール」は、日本人の場合、 「血液100ml」当たり「160~200mg」の濃度が平均ですが、理想的には、 「180~220mg」程度は必要だと言われています。次になぜコレステロールは悪者扱いにされてしまったのかを見てみましょう!(次の記事はこちら
 
 
【コレステロール 体内での役割】
①「細胞膜」の構成成分の1つなので、「コレステロール」が少なすぎると、「細胞」が壊れやすくなり、病気に対する「抵抗力」が弱くなって、「貧血」が起こりやすくなる。
②「脳」の「神経繊維」を守る「神経鞘」の成分として、きわめて重要な役割をしている。
③「女性ホルモン」や「副腎皮質ホルモン」の材料として、重要な役割をしている。
④「骨」の「カルシウム形成」に必要な、「ビタミンD」の原料となる。

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