法律でも表示は義務付けている

ご存じの人も多いかもしれませんが平成11年11月1日から、法律(食品衛生法施行規則)によって、「たまごのパック」などへの「賞味期限の表示」が義務付けられました。それまでにも、「スーパー」などで売っている「パック詰めたまご」には「採卵日」や「産卵日」を表示しているものがありました。
 
 
しかし、法律制定後は、「養鶏場」の直売店などで売っている「ネット入り(網に入ったもの)」「箱入り」も含めて、販売されるすべての「たまご」について、「賞味期限」を表示することになっています。「インターネット販売」や「通信販売」のものも、同様です。では、 「たまごの賞味期限」とは、何でしょうか。主婦の方でもご存知ない方が多いようです。

たまごの賞味期限とは

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「たまごの賞味期限」とは「たまご」を「生」で食べれる期限を示しています。ですから、「賞味期限」が切れたからといって、食べれないわけではありません。 「加熱調理」をすれば「賞味期限」後でも、食べられます。でも、「加熱調理で食べれる期限はいつまでか」というと、これは一概には言えません。実際の「産卵日」や、それまでの「保存状況」に関わってくるからです。ですから、 「たまご」を割ってみて、確かめるのがいいでしょう。


鮮度はカラを割って出てきた卵の状態でチェックすることができますが、卵を割る時は、お皿やフライパンに近づけて静かに割って下さい。 
 

ポイント1:割った時の卵の高さ(ハウユニットといいます)が高いほど新鮮です!
 

ポイント2:卵は「水溶性卵白」「濃厚卵白」「黄身」と3つに大きく分けられますが、白身部分が、こんもりと盛り上がっている卵ほど新鮮です。また水溶性卵白と濃厚卵白の間がハッキリしているほど新鮮です!
 
ポイント3:卵を割った後に黄身がくずれる場合、新鮮ではありません。

「たまご」は生鮮食品ですが、意外と長持ちするものです。「スーパー」などで売っている「パック入りたまご」は「GPセンター」 (Gradi
ng and Packing Center)で「洗卵」 ( 「たまご」を洗うこと)しているので「カラ」の表面にある「クチクラ層」というものが洗い流されてしまっています。「クチクラ層」は「鶏」が「産卵」する際に分泌され、「カラ」の表面を覆います。
 
 
このため、産卵直後の「たまご」は、濡れたように光っていて、みるみるうちに乾きます。この層は、「たまご」の表面にある「気孔」と呼ばれる小さな穴から、内部に「細菌」が侵入するのを防ぐ役割をしています。この「クチクラ層」のある「洗卵」前の状態だったら、適温で保存すればlヶ月以上も「生」で食べられるのです。
 
 
たとえば「賞味期限表示」の法制化にあたり、 「鶏卵日付表示等検討委員会」が作った、業者向け「鶏卵の日付等表示マニュアル」の「生食期限設定ガイドライン」では期限設定の例として、 「冬期」 (12月から3月まで)ば生食期限を「採卵後57日以内」とするように示しています。

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季節で振り分けると

ちなみに、「春秋期」は「採卵後25日以内」、「夏期」は「採卵後16日以内」と大幅に短くなっています。このことから、「気温」 (保存温度)が、いかに「たまご」の品質(鮮度)に影響を与えるか、が分かると思います。これは、万一、 「たまご」に「サルモネラ菌」があった場合に、人体に影響のある「増殖速度」を考慮したものです。
 
 
「賞味期限」の設定根拠となる「計算式」もありますので、ぜひ「賞味期限」の設定根拠の「計算式」で調べてみてください。ただし、「鶏卵業界」としては、「鶏卵の日付等表示マニュアル」を平成22年3月に改訂し、「賞味期限」については、 「産卵日起点」であることをより明確化するとともに、家庭で「生食用」として消費される「鶏卵」については、「産卵日」を起点として「21日」以内を限度として表示することを、新たに制定しました。
 
 
なお、 「鶏卵」の「保管温度」については、 「25℃以下」に努めるものとしますが、やむを得ずこの温度を超える場合にあってば従来の表示マニュアルに従って「賞味期限」を表示するものとしました。

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