厄介な鳥インフルエンザ

「鳥インフルエンザ」(旧別名:家禽ペスト)は、「インフルエンザ・ウイルス」(AIウイルス:Avian Influenzaウイルス)の感染による「家禽(かきん)類」を含む「鳥類」の疾病です。鶏(にわとり)では病勢によって、①「弱毒」病原性タイプ と ②「強毒」病原性タイプ
の2つの型に分類されています。
 
 
■① 「弱毒」タイプは、「鶏」に対して「低死亡率」で日本国内においては平成8年9月と12 月に疑わしい事例が発生しましたが、ウイルスの「分離」(確認)はできませんでした。
 
 
■② 「強毒」タイプは、「鶏」に対して「高死亡率」で、「家禽ペスト」(Fowl Plague)と呼ばれ、「法定伝染病」に指定されています。日本国内において、2003 年(平成15 年)までは、過去「78年間」も発生していませんでした(1924年に千薬県で発生したのが、最後の「家禽ペスト」発生例とされている)。しかし、2004 年(平成16 年)1月12日、じつに「79 年」ぶりに、「鳥インフルエンザ」の発生が、日本国内(山口県)で確認されたのです。
 
 
「鳥インフルエンザ・ウイルス」(AIウイルス)の中には、「鳥」に対して「全身性の疾患」を起こすものがあり、これを「高病原性のAIウイルス」-「HPAI」(High Pathogenic Avian Influenza) と呼んでいます。
 
 
「AIウイルス」は、非常に多岐の鳥類にわたって感染します。普通には「高病原性」のものはあまり起きないとされていますが、ときおり非常に激しい伝染病として発生します。いちばん激しく高頻度に起こるのは(「高病原性」のものが野外で起こる場合)、「鶏」であり、次に「七面鳥」「ポロポロ鳥」「ウズラ(鶉)」と言われています。
 
 
「ウズラ」による「鳥インフルエンザ」の発生は、日本の「うずら卵」の主な生産地である、愛知県豊橋市で2009年に発生し、ニュースとして伝えられました。日本国内では「鶏」および「ウズラ」での発生の場合も、その農場全体の鳥の「殺処分」により、感染の広がりを封じ込めることに成功しました。日本では海外に見られるような「鳥インフルエンザ用ワクチン」は使っていません。
 
 
その理由は、「ワクチン」を使うと、「烏インフルエンザ」に躍った「鶏」などが死に至ることなくなるため、その発生が確認しにくいことや、他の鳥などに感染が広がることが懸念されるためです。このため、現在は「鳥インフルエンザ」が発生した場合は「殺処分」を基本と
しての対応が進められています。

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鳥インフルエンザの「型」とは

「烏インフルエンザ」はそのウイルス表面にある「スパイク抗原」の種類によって「型」 (血清亜型)が分類され、「H3N8」「H7N9」などと言うように区分されます。
 
 
「鳥インフルエンザ」の「病原体」は、「オルソミキソ・ウイルス」 (Orthomyxovirus)であり、 「一本鎖RNA」を遺伝子としてもつ「ウイルス」です。「烏インフルエンザ・ウイルス」 (AIウイルス)には、 「表面抗原」が2種類あります。
 
 
■①1つは「ヘムアグルティニン」 (Hemagglutinin : HAタンパク質)で「タイプ」(血清型)が15種類あります。
 
 
■②もう1つは、 「ニューラミニダーゼ」 (Neuraminidase : NAタンパク質)で「タイプ」 (血清型)が9種類あります。この種類の「組み合わせ」 (「H」が「1-15」、 「N」が「1-9」)によって、 「鳥インフルエンザ」の「型」が決まるのです。
 
 
「鳥インフルエンザ・ウイルス」は、通常、「鶏」に「感染」すると、「10数時間-7日間」くらいの間にかけて「排出」され、「鶏フン」中では、「20℃」で「7日間」、「4℃」では「30-35日間」 (「105日間」後に検出された例もある)生存すると考えられています。

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