養鶏の鳥の祖先は?

今回は養鶏についてみていきたいと思います。今のたまごができる体制はどのような仕組みなのか、あと生まれた卵の卵拾いを人の手で行っているのか?その辺も気になりますよね。まず最初に「養鶏」とは一体何に分類されると思いますか?実は養鶏は動物学的に分類すると、「脊椎動物門_鳥類綱_鶉鶏目_雉鶏科_鶏属_鶏」に属しています。ちょっと難しいところなので趣味程度覚えておいてもらえらばと思います。
 
 
そして現在、広く飼育されている「鶏」の祖先は、 「東南アジア」や「インド」に野生している「4種の野鶏」が「家禽化(かきんか)」(人間に飼育されること)されて出来た、と考えられています。
 
 
その「4種」としては、①赤色野鶏(せきしょくやけい)「マレー」 「インド」 「中国南部」をはじめ、アジア地域に広く分布 ②セイロン野鶏 セイロン島に生息 ③灰色野鶏(はいいろやけい)インド南部に生息 ④アオエリ野鶏…ジャワ島に生息が知られています。これらの「野鶏」の中で「赤色野鶏」だけが、「鶏」との間の「一代雑種」(「Fl」と呼ばれる)に繁殖力があり、他の3つの「野鶏」には繁殖力がないことから、「赤色野鶏」のみが「現在の鶏の祖先である」という説が有力です。
 
 
「鶏」は、「家禽化」された初期においては、「食肉用」と「卵用」に区別して飼われたのではなく、その両方をも兼ね備えたものでした。また、ある地方では「鑑賞用」「宗教上の儀式用」「闘鶏(鶏同士を戦わせる)用」などとしても、飼育されていました。
 
 
「鶏」を、「経済動物」として実用化に向けた「育種」を行なったのはローマ帝国時代からですが、近代的な「育種」をはじめたのはそのずっと後で「卵用鶏」で「約180年前」「肉用鶏」で「約70年前」からと言われています。こうみると今の「たまご」と「肉用」に確立されたのは意外に最近だということがわかります。

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養鶏の方法

では「たまご」は、どのような場所でどのような方法で生産されているか、ご存知でしょうか。まず「養鶏」といっても、大きく2種類に分けられます。「たまごの生産」を目的とした「採卵用」と、「鶏肉の生産」を目的とした「食肉用」の2つです。
 
 
「食肉用の鶏」が「ブロイラー」 (broiler)と呼ばれることをご存知の方は多いと思いますが、「採卵用の鶏」はどのように呼んでいるのでしょうか。 「採卵用の鶏」は、「レイヤー」 (layer)と呼ばれています。ここでは「採卵用の鶏」である「レイヤー」の、「養鶏方法」 (飼育方法)による違いなどについて見ていきましょう。

「採卵養鶏」の方法は大きく区分して3つ

採卵養鶏は現在① 「ケージ飼い」 ② 「平飼い」 ③ 「放し飼い」の3つに区分することができます。

①ゲージ飼い


「ケージ」とは英語の「cage」 (かご)のことです。日本の「養鶏場」のほとんどが、この方法で飼育しています。「養鶏場」の規模にもよりますが、 1つの「鶏舎」内に設置している「ケージ」に、「数百~数万羽」の鶏を「1~数羽」ずつ、仕切って入れて飼っています。アメリカやヨーロッパでも、この方法が主流です。この「飼育方法」の利点は、カゴを積み重ねることによって、「放し飼い」で飼育した場合に比べて、同じ面積でもより多くの「鶏」を飼育できます。
 
 
つまり、狭い土地で「大規模養鶏」が可能となるのです。「ケージ飼い」が発展してきた理由の1つばカゴに入れられた「鶏」が地面から離れているので地中の「雑菌」の影響による病気が発生しにくい、という点にあります。また、「鶏のフン」はカゴのすき間から下に落ち、産まれた「たまご」はカゴの底面が傾斜しているのですぐに「親鶏」から離れます。
 
 
このため、「たまご」が「フン」によって汚れることも少ないのです。「ケージ飼い」はもともと、このような「衛生面」の考慮からはじめられた飼育方法なのです。「ケージ飼い」の「鶏舎」 (鶏を飼う建物のこと)には「飼料」 (エサ)を自動搬送する装置が設置してあるもや産まれた「たまご」を自動的に集める、「ベルトコンベア」を設置したものなどがあり、「大規模養鶏」や「『たまご』の大量生産」に、最も適した方法です。
 
 
また、「ケージ飼い」の「鶏舎」には「窓」がない「ウインドウレス鶏舎」と呼ばれるものがあります。この「鶏舎」は、通常の「鶏舎」 (「開放鶏舎」と呼ばれる)とは異なり、外部と遮断されていることから、外部環現の影響を受けずに「飼育環境」をコントロールできるのか特徴です(内部照明の「点灯時間」で「昼夜」をコントロールするなど) 。

②平飼い


次に「平飼い」とは「鶏」を「ケージ」 (カゴ)に入れず、「鶏舎」内を自由に動き回れるようにして飼う方法です。「鶏舎」なので、「屋根」も付いています。「鶏」は、「鶏舎」内に設置された「産卵箱」の中で「たまご」を産みます。近年の「グルメブーム」や「健康食向」で注目されており、「平飼い」を宣伝文句に謳った商品も、数多くみるようになりました。
 
 
この方法は「ケージ飼い」のように、産まれた「たまご」が「鶏」からすぐに隔離されないことから、「鶏」が温めはじめる前に、人手で卵を集める(拾う)必要があります。このため、「ケージ飼い」よりも「人件費」がかかり、高価になってしまうのです。この飼育方法は「養鶏場直売」や「特殊卵」 (ブランド卵)などの、少量生産に向いています。
 
 
また、「雄鶏」と「雌鶏」を「混飼」 (一緒に飼うこと)することによって、「有精卵」を生産できます。「鶏」は通常、「競鶏」を中心に「ハーレム」 (「雄鶏」1羽に対して「雌鶏」にわとり多数が取り巻くような状況)を形成するため、「有精卵」を生産するには、「雄鶏」 l羽に対して「雌鶏」 10羽くらいの飼育構成が適当とされています。

③放し飼い


最後に、「放し飼い」ですが、この飼い方は字のごとくであり、昔からの養鶏方法であり、屋内ではなく広い敷地で自由に鶏が動き回れるようにして飼う方法です。ただし、「夜間」や「雨」のときなどは、「鶏」は敷地内に設置された「鶏舎」(ニワトリ小屋)に入れます。
 
 
この飼育方法の場合、「敷地の広さ」と「飼育羽数」の関係は「10アール」に「10羽」程度が適当と言われています。「放し飼い」は「平飼い」と同様に、「たまご」を「鶏」が温めはじめる前に人手で卵拾い(集める)の必要があります。このための「人件費」や「広い飼育場所」が必要なため、高価になってしまうのです。
 
 
「放し飼い養鶏」は、高級な「特殊卵」 (ブランド卵)などの少量生産に向いています。この飼育方法も、「平飼い」と同様に、「雄鶏」と「雌鶏」を「混飼」 (一緒に飼うこと)することで「有精卵」を生産できます。「放し飼い」は、「平飼い」の一種とも考えられ、飼育方法を大きく「ケージ飼い」と「平飼い」の2つに区分することもあります。

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「ケージ飼い養鶏」では近年、大規模な「鶏卵生産場」に「ウインドウレス鶏舎」が導入されています。「ウインドウレス鶏舎」とは「窓」 (ウインドウ)のない(レス)ことから、このように呼ばれている、「鶏舎」の形式です。内部は、コンピュータによって「管理」「制御」されており、「温度管理」「光量管理」「給餌」「集卵」などが全自動で行なわれます。
 
 
「給餌(エサやり)」や「集卵(卵を集めること)」「フンの処理」には「ベルトコンベア」などが使われ、集中管理できるようになっています。この「ウインドウレス鶏舎」に対して、一般の「鶏舎」は、「開放鶏舎」と呼ばれています。
 
 
本来の「ウインドウレス鶏舎」は「窓」のない閉鎖環境のものですが、「鶏」をより自然に近い形で飼育するということから 「セミウインドウレス鶏舎」というものもあります。この「セミウインドウレス鶏舎」は、「ウインドウレス鶏舎」と「開放鶏舎」のよい点を組み合わせたような「鶏舎」で「外光」 (太陽光)を取り入れるなど「鶏」にとって自然に近い環境となっているのが特徴です。
 
 
このように近年たまごもコンピューターによるオートメーション化が進んだことにより価格も出荷もより安定的になりました。
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